創業に関するお役立ち情報89
テーマ11『文化と色』 ①
つい先日まで、赤や黄色が織りなす紅葉を楽しんでいた日本列島。
紅葉で有名な行楽地はもちろん、街路樹や庭木も色づき、
日本の秋の色を多くの人が楽しんだことでしょう。
日本はとても色彩が豊かです。
国土は広くはないものの南北に伸び、寒暖の差は大きく、
生息する動植物など生態系にも差があります。
緯度で見ると、
ヨーロッパのフランス南部から地中海を越えてエジプト北部あたり、
アメリカではカナダとの国境あたりからメキシコとの国境付近までと
同じくらいという、実に縦長い国土です。
周囲を海に囲まれ、起伏に富んだ地形は、
変化の多い気候を生み出す要因にもなっています。
豊かな自然に恵まれ、それらと古くから親しんできた日本では
染色の材料を多くの植物などの自然から取り出し、
衣服などを染めるのに使ってきました。
日本の伝統色と呼ばれる色には繊細な色も多く含まれます。
それらは日本人の創意工夫が産み出したもの。
今は多くは化学染料に変わりましたが、
こうしたおかげか、日本人の色彩感覚はとても鋭いといわれます。
これから年末年始を迎え、
伝統行事や文化に接する機会も多いでしょう。
普段はあまり目にすることのない、そうした文化の香り漂う世界の
色について、少しばかり関心を向けてみてはいかがでしょうか。
次回は「年末年始の伝統行事」です。