創業に関するお役立ち情報65
テーマ6『色のいろいろ』 ④盲点を見る
「盲点」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
辞書には「うっかりしていて気付かずに見落としている点」という意味が
書かれていますし、日常的にそのような意味でよく使う言葉だと思います。
用法としてのこの意味の他に、本来の意味も辞書には書かれています。
簡単に言うと、目(網膜)から視神経へつながる部分のことで、
見たものを識別するための細胞がないことからそう呼ばれています。
つまり、私たちの目には構造的に「見えない部分」が存在するのです。
ではその盲点がどこにあるのか、体験してみませんか。
右手か左手の人差し指をたてて、
目の高さで20cmくらい離した位置においてください。
まず右目をつぶり、左目だけで見ます。
立てた指先に視点をあわせるのではなく、その先をみてください。
指先は当然視界に入ったままです。
そのまま、指をゆっくりと左に動かします。視点は動かさず!
すると、中心から15度くらいの角度の位置で指先が見えなくなる
瞬間がありませんか?
次は左目をつぶり、右目だけで同じように見ます。
人差し指を今度は右に動かすと、また15度くらいのところで
指先が見えなくなるはずです。
盲点は見えましたか?
ここで疑問が起こります。
見えないところがあったら大変じゃないか!と。
その点は大丈夫。
眼球は常に細かく振動しています。そのおかげで盲点も常に動き、
私たちは盲点があることに気付かずに支障なく暮らせるのです。
盲点。
本来は見えないはずのところですが、実際には盲点でなくしているのも私たち。
うっかり気付かずに見落としていることも、見方をかえると見える、
ということかもしれませんね。