創業に関するお役立ち情報36
今回は、起業家が知っておくべきマーケティング・経営用語をご紹介します。マーケティングや経営用語の知識を習得することで、起業家としての基礎力を高めることに役立ちます。
マーケティング・経営用語
◆プロダクトアウト/マーケットイン
プロダクトアウト(product out、product oriented)とは、企業が商品開発や生産を行う上で、作り手の理論を優先させる方法のことです。「作り手がいいと思うものを作る」「作ったものを売る」という考え方で、例えば、従来の大量生産がこのやり方に当たります。
一方、マーケットイン(market in、market oriented)とは、ニーズを優先し、顧客視点で商品の企画・開発を行い、提供していくことです。
プロダクトアウトの対義語であり、「顧客が望むものを作る」「売れるものだけを作り、提供する」方法を指します。
◆ドミナント戦略
ドミナント(dominant)は、「支配的な」「優勢な」「優位に立つ」という意味を持つ言葉です。
小売業がチェーン展開をする場合に、地域を特定し、その特定地域内に集中した店舗展開を行うことで経営効率を高める一方で、地域内でのシェアを拡大し、他小売業の優位に立つことを狙う戦略をドミナント戦略といいます。
◆マーチャンダイジング
マーチャンダイジングとは、「ターゲットに、何を、いくらで、どのように提供するか」を決定することです。
すなわち、設定したターゲットに対し、「提供物の品揃え(仕入・在庫)を決定する」「価格を決定する 」「販売形態を決定する」ことです。
◆HACCP
HACCP (ハセップ)とはHazard Analysis and Critical Control Pointの略で「危害分析重要管理点」と訳され、近年国際的に急速に広まりつつある食品の衛生品質管理手法の考え方です。
原料の採取段階から製造流通販売される間の各段階で、重大な危害が発生する可能性のある箇所を確認し、危害発生を事前に防止、軽減させることで、製品の安全性を確保しようとするものです。
◆トレーサビリティ
トレーサビリティ(Traceability)とは「Trace(追跡)」と「ability(可能)」から成る語で、「追跡可能性」を意味します。
製品に関するトレーサビリティとしては、対象物に関する生産、加工、流通の情報の追跡と遡及が可能であることを指し、主に食品、郵便や宅配物、家電リサイクル、医療などの領域で求められているシステムです。
◆CSR
CSRとは、「Corporate Social Responsibility」の頭文字をとった表現で、日本語では一般的に「企業の社会的責任」と言われています。